Web会議の周辺機器

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Web会議(テレビ会議)でやり取りをするシーンは、一見テレビを観るシーンとよく似ているので、「マイクがなくても声が伝わる」と錯覚してしまいがちです。ところが実際は、会議室での会話をマイク・スピーカーが受け取らなければ、遠隔地に声を届けることはできません。
また、webカメラは遠方にいる人と顔を見ながらリアルタイムで話をするために必要なアイテムです。Webカメラは高性能化と低価格化が進んでおり、数千円のレベルでも高品質な画像を提供できるようになっています。
では、いったいWeb会議(テレビ会議)を行うためには、どんな音響機器を用意したら良いのでしょうか?

web会議システムに適したマイクスピーカー

 
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PCから積極的に会議に参加するのには、やはりマイクスピーカーが必要です。ただ、適切なマイクスピーカーを選ばないと、音が悪くなり参加者の集中力が低下してしまいます。
せっかく素晴らしいweb会議システムを導入しても、マイクスピーカーの音が悪くては便利とは言えなくなってしまいます。

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そもそもなぜweb会議にマイクスピーカーが必要なのかご存知でしょうか。
わざわざ後付けのマイクスピーカーを使わなくても、ノートパソコンやタブレットに内蔵されているマイク機能を使えば良いのでは?と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。

web会議システム専用のマイクスピーカーと内蔵のマイク機能には大きな差があります。
専用のマイクスピーカーの音声品質は非常に高いものとなっています。
内蔵のマイク機能は音声がとても聞き取り難く、ストレスになるだけでなく会議の進行に支障をきたす可能性が考えられます。
大切な会議だからこそ、音声を自然に聞き取るために、専用マイクスピーカーが必要なのです。

web会議システムに適したマイクスピーカーを選ぶ3つのポイント

現在、さまざまなメーカーがweb会議システム用のマイクスピーカーを販売しているので、どれを購入して良いか迷ってしまいがちです。 本来ならば、実際に使ってみて良いものを購入したいですが、そのような事はできない場合が多いと思います。
そこで、ここではweb会議システムに適したマイクスピーカーの選び方のポイントを3つ紹介して行きます。

point1 web会議を何人で利用するか

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同じweb会議システムを導入していても、何人で利用するかによって適したマイクスピーカーに違いがあります。例えばweb会議システムに参加するのが基本的に1人であればヘッドセットが好ましいでしょう。
ヘッドセットにはさまざまなものがありますが、その中でも業務用もしくは専用機器として販売されているものを選ぶと音質に満足できるでしょう。複数人(同じ場所から)で参加する場合は、何人まで対応可能なのかを確認しましょう。
マイクスピーカーの説明書には必ず対応人数が記載されています。

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point2 どのような場所で利用するか

会議に参加するのは社内だけとは限りません。 状況によっては外出先や出張先から参加することもあるかと思います。 どのような場所でweb会議に参加するかで、どのようなマイクスピーカーが適しているか異なります。
主に外出先から参加する場合はヘッドセットがおすすめです。 持ち運びに便利ですし、騒がしい場所でもクリアな音声が届くためです。 社内の会議室で利用する場合は、音声をしっかり拾うことのできる性能の高いマイクスピーカーやスピーカーフォンが好ましいでしょう。

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point3 web会議システムの規格に合っているか

マイクスピーカーにはさまざまな接続方法のものがあります。 USBをはじめ、ACアダプターなどですが、基本的にどのような媒体にも合うように汎用で作られています。 しかし、接続部分は合うにしても、導入しているweb会議システムの規格に合っていないものでは使うことができません。 導入しているweb会議システムの規格を確認した上で選ぶようにしましょう。

会議規模別のマイク・スピーカーの選び方

◆少人数でのWeb会議に必要なマイク・スピーカー

■ 3~4人

マイクスピーカーのイメージ

Web会議(テレビ会議)で特に多いのが、3~4人がテーブルで向かい合わせになって着席する部屋から参加するパターンです。その場合、テーブルの中央にマイク・スピーカーを1台置き、パソコンにUSB接続してから会議をスタートしましょう。全員がマイク・スピーカーに対して同じような距離感で会話をすることが、遠隔地の人に安定した音声を伝えるコツです。

マイク・スピーカーのスピーカー機能は、対応人数以上でも、比較的聞こえることが多いのですが、音声の収音機能については、マイクまでの距離、顔の向き、声の大小、声質、部屋の材質など、ご利用環境によって異なります。

■ 6~8人

6~8名程度の会議には、マイク・スピーカーを2台使って対応します。Web会議(テレビ会議)では、一つの拠点の人数が多くなってくると、1台のマイク・スピーカーだけでは端の人の音声を収音しづらくなったり、マイクから近い人と遠い人の声の大きさに差が生じるなど、遠隔地の人が聞き取りにくいことがあります。
8人の会議といっても、長方形のテーブル配置、コの字やロの字型のテーブル配置など、テーブルの位置もさまざま。この時に、参加者全員が手をのばせば届くぐらいの距離にマイク・スピーカーがあれば、ベストです。

長方形のテーブル配置なら、本体ごと連結できるタイプでも、マイクだけ複数連結するタイプでも利用できますが、コの字やロの字型のテーブル配置の場合、マイクだけ複数連結できるタイプの方が、参加者のマイクまでの距離を均等に配置しやすいでしょう。

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「音響は特に気にしない」「音楽を聴くわけではないから、さほど音声がクリアでなくてもいい」と思う方もいるのですが、いざ実際にWeb会議を開いてみると、音が聞こえづらいことが強いストレスになっているケースが多々あります。音声は、なるべく話者の近くから拾うことで、クリアな音質でやり取りができるようになります。1名ならヘッドセットマイクを使用すれば、マイクは常に話者の口元にあり、安定して音声を拾うことができますが、大人数になればなるほど、適正な範囲にマイクを配置することが難しくなっていきます。できるだけ、数を多くしたり、配置を工夫したりして、クリアな音声で、リアルで会議をしているような雰囲気作りをしたいものです。

◆大人数の会議、ホールや講堂で行うセミナーで必要なマイク・スピーカー

■ 8人以上

8人以上の規模でWeb会議(テレビ会議)を行う場合は、大規模に対応できるマイク・スピーカーが必要です。できるだけマイクにから近いところから音声を拾えると良いのですが、着席する位置により、マイク・スピーカーとの距離が人によってまちまちになってしまう場合、メインの話者がマイクの近くに着席するなどの工夫をしていただくと、遠隔地で聞いている人も聞き取りやすくなります。

■ 10~100人のセミナー等

大規模マイクスピーカー

数十人~数百人規模、スクール形式のセミナーなど講演者や講師が話すことを聞いている多くの聴講者のいる会場から、遠隔地のサテライト会場へ配信するなど、ハンドマイクや大型スピーカーといった外部機器を接続することが可能です。スクール形式のセミナーなどにも対応でき、さまざまなシーンで活用できます。

大人数の会議では、全員がマイクから均等な距離をとることは難しい場合もあります。発言席を作るなど、運用でカバーするとそれほど大がかりな機材を揃えなくても十分実用的になります。

事前にWeb会議(テレビ会議)の事業者に相談し、トライアルや検証、リハーサルを行って、現実的で実用的な機材をチョイスして、快適に活用できるようにしましょう。

webカメラの正しい選び方

◎UVC対応のモデルを選ぶ

webカメラを購入して「いざ設置!」と言う時にドライバーやソフトウェアとの互換性がなければ使用することができません。
UVCに対応していれば、専用ドライバーをインストールする手間がなく、面倒な工程を踏まなくてもすぐに利用することができます。

◎高画質のものを選ぶ

画質が悪いとweb会議中に画面を見るのがストレスになってしまうかと思います。 やはり画質は良いに越した事はありません。 webカメラを選ぶ際にはできれば130万画素以上のものを選ぶことをおすすめします。

外付けカメラを活用するメリット

ビジネスや業務用途でWeb会議を行う場合、PC内蔵のカメラではなく、外付けのWebカメラを使うことで、Web会議の利用シーンがさらに広がります。

外付けのWebカメラには以下の様な利点があります。

■ 画角の広いカメラなら全員が映しこめますノートPCの内蔵カメラの画質が悪い際、HD対応のWebカメラを使うことで、画質が向上します。

■ デスクトップPCなどの、Webカメラが無いPCでもWeb会議ができます。

■ 画角が広めのWebカメラを使うことで、人数が多い会議室でも隅々まで画面に収められます。

■ 最短撮影距離が短いWebカメラを使うことで、接写用の手持ちカメラとして、図版・書類の拡大や、商品開発等で素材感や風合いの確認などができます。

■ Webカメラを三脚に固定三脚対応型のWebカメラを使うことで、カメラをクリップできる場所が無い、壁面埋め込みモニターなどの会議室でも、アイレベルにカメラを設置できます。

■ フルHD対応のWebカメラを使うことで、ビデオカメラのように高画質な映像をWeb会議を通じて共有できるようになります。

Webカメラを選ぶ3つのポイント

Webカメラを選ぶ3つのポイントとして画像の品質の良さが挙げられます。定量的には「画素数」「フレームレート」「画像伝送レート」で表現されます。

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◆画素数

カメラから出力される1枚の画像がいくつの画素で構成されているかを示す仕様です。画素数が大きければ高精細な画像となります。ちなみに古いパソコンで一般的だった小型のディスプレイVGAは30.7万画素。100万画素以上であれば問題なく利用できます。

◆フレームレート

1秒間に出力される画像の枚数のことです。パラパラ漫画というのをご存じですか。少しずつ絵をずらして次々にめくっていくとあたかも動いているかのように見えます。そのパラパラの数がフレームレートです。これも数が大きいほど動きがスムーズになります。30フレームあれば十分でしょう。

◆画像伝送レート

Webカメラが1秒間に出力するデータ量で、単位はbps(bit per second)です。画素数やフレームレートは大きくなると、画像伝送レートの値が大きくなり、回線に負荷がかかります。社内LANが逼迫したり、外部からの回線が細い場合は遅延が発生したりします。このため、圧縮して伝送する技術が開発されています。

画像の善し悪しを検討するポイントとして、以上の3点を考慮してwebカメラを選ぶことができれば失敗せずに済むでしょう。

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